きみこいし

両親死別・未成年遺児のグリーフワーク体験記

期間限定「死別体験を哲学する会」
毎週土曜14:00-16:00 川崎にて開催中

きみこいし
since 2018.5.2 C. Hiro Meguro.
【告知】2018年8月17日(金)20:00
新宿Cafeラヴォア【イラスト交流会】
漫画家が教える!初心者OK!絵・イラスト好き
興味有・創作仲間作り・想いや心の中を形に・上達技術
詳しい人から話を聞いて知識を深めたり
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画材はコピックと色鉛筆を持っていきます。
わからないことがあれば聞いてください。
当日は宜しくお願いします!

子供の死別悲観

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昨日の続き。

子供時代に死別を経験しても大人になれば忘れてしまうのか?
子供は死に無頓着なのか?意識しないのか?傷つかないのか?平気なのか?
子供は死別を覚えていないのか?そんなことないよ、ってのが今日の記事。
前回は実体験を語ったので今回は本を紹介するね。まず海外の死別の本から。

パパ、ママどうして死んでしまったの―スウェーデンの子どもたち31人の手記

パパ、ママどうして死んでしまったの―スウェーデンの子どもたち31人の手記

 

 一番小さい語り手は一歳です。そう、本当のことですよ。
パパが急性の心筋炎で亡くなった際、死に目に、彼はあっています。それ以来、
遊ぶことも眠ることもできないで、不安で怒りっぽく悲しみに沈んでいました。

この子供の手記は臨床心理士の視点で語られてるんだよね。
親を亡くした子供はどんなに幼くても身体に問題が出てくるみたい。

あと小此木啓吾著の対象喪失にも死別反応について書かれてるので一部抜粋。

対象喪失―悲しむということ (中公新書 (557))

対象喪失―悲しむということ (中公新書 (557))

 

 ・乳児が母親から引き離されておこる対象喪失反応「乳児抑うつ
六ヶ月間以上の、母親または養育者との愛情・依存関係を経験し
愛着の対象となった上で喪失を経験した条件をもつ乳児が引き起こす反応。

第一章 乳児の対象喪失反応 より

母親を失ってから気むずかしくなり、すぐに泣きやすくなり、
そばにいるおとなにとりつき(一ヶ月)、体重が減少し、泣き声は叫び声に変り、
発達がとまり、表情は硬くなる。睡眠障害がおこり、
特異な姿勢をとるようになり、周囲からの働きかけや人との接触を拒絶し、
運動は緩慢になり、いろいろな身体の病気にかかりやすくなる(三ヶ月)
そして三ヶ月以上経つと、もはや泣いたり叫んだりしなくなる。
うつろな目つきをして無表情になり、周囲に対する心身の反応性はすべて
なくなって、ひたすら眠りこんでしまう

母子分離不安が行き過ぎると子供は生命維持の活動を減少させてしまう。

まだ何もわからないと軽視してはいけないね。これは死別だけじゃない。
まだ幼い子供を残して仕事に復帰する母親にも当てはまるかもしれないね。

もいっちょ!!

 第三章 時間はたしかに癒してはくれる。しかし…… 
こどもの悲観『二歳未満の子どもでは”死”の意味はわからないものの、
周囲の大人の感情や環境の変化を察知し、食事や泣きかたが不規則になったり、
いらだちを示したりすることがある
幼い子供は感情や行動の反応が長続きする能力が未発達であり断続的とのこと。
元気そうに見えても大人が思う以上に悲観が長く続いている可能性もある、と。
泣きじゃくる子どもがいる一方で、まったく泣かずに、まるでなにごとも
なかったかのようにふだんどおりの活動や遊びをしたりする子供もいる
思春期は感情表現や死別体験を語ることに抵抗感があるかもしれない、
著者の予想は私の体験に非常に当てはまる。死別について話しをしたくない。
感情を言葉で言い表せない。子供時代は否定されることの恐れと不安があった。
子どもの場合、死別による悲観が言葉で表現されるのはなく、頭痛や
腹痛などの身体的症状や、落ち着きのない態度や攻撃的な言動、不登校
学習上の問題としてあらわれることがある

なお、子供の死別悲観は3つのタイプに分類できる。
・不健康児タイプ…身体の痛み、食欲不振、不眠、夜尿等の身体症状を示す。
・心配無用児タイプ…親を安心させようと努める。元気そうに見える。
・問題児タイプ…感情を爆発させる。暴力的。非行に走る。

著者いわく死別体験と精神疾患の因果関係は明確に結びつかないとのこと。
それは否定ではなく死別後のケアが不十分であるか否かについての指摘だよ。
成人期の精神疾患は『故人亡き後の家族環境が重要な要因』としており、
死別時の年齢、死別後に直面した困難なできごと、残された親の精神問題
など様々な要因が複雑に絡み合って引き起こす。
なのでケアが充分であれば必ずしも死別悲観に苦しんで生きることはない、
著者はそう伝えたいのかもしれないね。

死別悲観のケアについての考察はまたいつか。実体験を交えて紹介していくね。
親を亡くした方だけでなく子供さんを持つご家庭にも参考になれば幸いです。
そんじゃここまでお付き合い有難うございました。