きみこいし

両親死別・未成年遺児のグリーフワーク体験記

きみこいし
第1話・全84頁
since 2018.5.2 C. Hiro Meguro.

→イラストはこちらから←

 

亡き母を恨む・2 (全4回)

乳離れが早かった影響で小6まで哺乳瓶が手放せなかった。赤ちゃん返りだ。

f:id:meguro-hiro:20180501215531p:plain
朝、布団の上。ゴロゴロ。祖母がミルクを入れた哺乳瓶を持って起こしにくる。
寝ぼけ眼で口に含む。全部飲む。朝からウマイ。ニップルをかじる。
奥歯で引き千切るようにガジガジと噛んだ。

f:id:meguro-hiro:20180501215924p:plain

シリコンゴムが破けた。パイ投げかの如く顔面に牛乳をブチまける。
なにかの罰ゲームだね。お布団乳臭い。

f:id:meguro-hiro:20180501222140p:plain

遠くから父親にたしなめられる。
珍しく優しい感じ。やめるか。やっと哺乳瓶を卒業した。長かった。

f:id:meguro-hiro:20180501222445p:plain

噛み癖は昔から酷かった。たくさんの猫のぬいぐるみがうちにはあった。
どれも耳がグシュグシュに千切れていた。ヨダレ臭い。針金も出ている。
それでも噛んだ。鉄の味がする。口の中は傷だらけだった。

 

f:id:meguro-hiro:20180501223144p:plain

母親のアルバムを見てもどこか他人のように感じてしまう。

(捨てられたと思ってしまったので他人呼ばわりして母の存在を否定する)

友達のお母さんと同じ感覚。遠い存在だった。
寂しいと認めたくなかったから他人と思ってきたのかな。
そういや先生に「お母さん」って言ったことがある。赤っ恥だわ〜。
求めていたのかな。自分が思ってる以上に私は母親が恋しかったのかも。

でも言えなかった。感情と言葉が結びつかない。黙ってしまう。
聞かれても答えることができない。
小さい頃は寂しいと言えなかった。だから今言う。堂々とする。

いつまでも泣くなと言われて育った。それで変に我慢してた。
そういう人って結構いる。我慢癖がついてしまうというのかな。

それで どうにもならないような出来事が起こって心身やられて大爆発。

私は学生時代にドッカンしてたから今なんとかなってる。
ドッカンしたぶん諍いは多かった。よくないね。
争うのも何もかも死別のせいにしてた。
死別のせいにしたくないけど、死別のせいにしてた。
母親がいるっていいよね。勝手に他人を妬んでた。
美化された思い出だから余計に羨ましくて仕方がなかった。
好きすぎるってのは厄介だ。危ないなって自分でも思う。
だから母親の悪いところも探す。でも父親を見ていれば充分だった。
この父親と結婚した母親はおかしいんじゃないか?
母親への熱が冷める。父親を嫌いになれば自然と母親も嫌いになっていく。
一見寂しいことに聞こえるかもしれないけど、私にはこれが普通なんだよね。
嫌いなところもひっくるめて好きになる。
親ってだけじゃない。人間として二人と接していきたい。それが目標。