きみこいし

両親死別・未成年遺児のグリーフワーク体験記

期間限定「死別体験を哲学する会」
毎週土曜14:00-16:00 川崎にて開催中

きみこいし
since 2018.5.2 C. Hiro Meguro.
【告知】2018年8月17日(金)20:00
新宿Cafeラヴォア【イラスト交流会】
漫画家が教える!初心者OK!絵・イラスト好き
興味有・創作仲間作り・想いや心の中を形に・上達技術
詳しい人から話を聞いて知識を深めたり
おしゃべりを楽しむ会
申し込みはこちらから【お茶友の会
画材はコピックと色鉛筆を持っていきます。
わからないことがあれば聞いてください。
当日は宜しくお願いします!

父の死、初七日

17歳、高校二年の冬。父はあの世へ旅立った。
いつか来るとは思っていたけど、こんなに早くに来るとは思ってもみなかった。
もう亡くなった人は帰ってこない。そんなもんわかってる。でも釈然としない。
どこかにいる。いてほしい。でもいない。
ふと見ればそこにあるのは遺骨だった。

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祭壇の灯りは生白い電球。真っ暗な部屋。座布団に座り遺影を手に取る。
時間の止まった笑顔が虚しい。すぐ元の位置に戻す。話しかける言葉もでない。
ただぼんやり線香の立ち上る煙を眺めた。力なくあぐらを組んで背を丸める。
俯き泣いた。声を押し殺す。どんなにぐしゃぐしゃに泣いても声は出せない。
我慢だ。できるだろう。我慢するんだ。笑え。迷惑をかけるな。陽気に笑え。
大丈夫。しっかりしてくれ。自分だけが頼りだ。まだ学校がある。あと1年。
ちゃんと卒業しよう。せっかく学校に行かせて貰ったんだ。もう少しだ。
だから頑張る。頑張れ。どんなに見た目バカっぽくても全然いい。
顔中ピアスだらけでも髪の毛が赤でも青でもいい。生きてりゃそれでいいから。
だから卒業しよう。ここで頓挫したらこれから先、全部に諦め癖がつく。
それは駄目だ。だから耐えろ。まだ死ぬな。思い出しても涙がでてくる。

 

泣くしかない。なくしかないってタイピングしたら泣く死なないって打ってた。
死なないために泣く。泣いたら死なない。泣くことは恥ずかしいことではない。
寂しくて虚しくて悔しくて涙が止まらない。感情に嘘はつけない。
心臓が締め付けられる。息を大きく吸えない。私はもう独りだ。寂しい。
でも笑う。元気だす。前を向こう。味気ない人付き合い。虚しい。
時間が過ぎれば無かったことになる。感情に蓋をする。イライラする。悔しい。
抑えられない。悲しみを押しとどめれば怒りが爆発する。我慢できない。
でも抑えよう。笑おう。涙するのは家でだけ。もうこの家とも別れるのだから。
強制的に奪われたような感覚だった。家系の蒔いた種がここで花を開く。
ナルシズムに酔わなきゃやっていられない。そんな時期でもあった思春期。
早すぎる経験だったのか、それともこれで良かったのか。
経験が糧になる。そう思いたい。

そうなってしまった人生ならそれありきで生きたい。