きみこいし

両親死別・未成年遺児のグリーフワーク体験記

期間限定「死別体験を哲学する会」
毎週土曜14:00-16:00 川崎にて開催中

詳細は右画面のサイドバーをご覧ください

きみこいし
since 2018.5.2 C. Hiro Meguro.

 

離婚の子・死別の子

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離婚と死別は経験が違う。そうかもしれない。
でも、それを言ってたら来るもの全てが敵になる。
人って自分の見方次第で敵にも味方にもなる。
だったら物の見方をどうやって変えていくか。例えていうならこんな感じ。
めっちゃ林檎が食べたい。丸かじりしたい。シャクシャク感を味わいたい。
が、スーパーにあるのは林檎のコンポートだ。生の林檎はどこにもない。
畜生ここまで来たのになんでこれしか売ってないんだムカムカ。
という不満はあっても、元をただせば林檎であることは変わりない。
別に蜜柑でもいい。食べれるだけ有難いと思えればだけど。
最悪売ってないかもしれない。だったら別のところへ探しに行く。
なんかしら食べ物はある。欲しいものが無ければ今日は食べない。
空腹は辛い。わざわざ重い腰を上げて行ったのに売って無ければ腹も立つ。
それでも無いものはない。しかし明日になれば腹が減る。もう限界。
食べないわけにはいかない。食わなきゃ生きていけない。
食べたいって気持ちは生きたいって欲求。だったら素直に生きたいと願う。
生きるために必要な食事は何か。林檎だけに括らない。
同じものを探そうとしない。最高を求めない。
求めているものにどれだけ近いか、似てるところを見つける。
そうやって周りを見ている。むちゃくちゃに聞こえるかもしれないけどね。

これは少し前の話し。 
私は親と死別したが親が離婚した人とも仲が良かった。
離婚で片親となることも辛いこと。比べられなかった。したくもなかった。

あるとき親が離別した人がこう言った。
「この寂しさは離婚も死別も同じですよね」この言葉を聞いてドキッとした。
もしこの人が死別歴のある人にそれを言ったらどう思われるか。

この人恨まれる。そんな焦りがあった。

それでも今この人は自分の気持ちを汲んでくれている。
無碍に扱うわけにはいかない。
対象喪失という点で考えれば同じですね」
そう答えるしかなかった。

声をかけてくれただけでも有難いことだと思う。
もっと酷いこと言ってくる連中はいっぱいいる。
早く元気になれという命令。不幸自慢するなという蔑み。
あなたよりも辛い人は大勢いるという説教。それよりもずっといい。
ただ同じという言い方は控えたほうがいいと伝えられたら良かったな。
焦って言い逃してしまった。ので、記事にしたためる。
たぶん相手を思ってこういう言い方する人って案外多いんだなと思う。
欲しい言葉はコレジャナイ感。
それでも私はその気持ちだけで充分おなかが満たされた。
離婚と死別は経験が違うが失った寂しさは同じ。
見方を変えて視野を広げれば仲間も増える。

さよならもいわずに

 

さよならもいわずに (ビームコミックス)

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絶望と再生の物語。
最愛の妻、キホさんを喪った著者の死別体験。
死の瞬間、葬儀。その後の悲観。妻を喪った男の痛々しい現実。
感情を殺して生きる日々。漫画を通じてまざまざと苦悩を見せつけられます。
いつか来る別れに備えて心の準備はしていたのに。それでも。
最愛の人の死が現実になったとき、人は何を思うのでしょう。
淡々と進む物語。悲劇の先にあるものとは。
ひとつひとつのシーンから生活感が滲み出ています。
木製の階段が軋む音は今にも聞こえてきそうです。
表紙でもわかるように背景が精密に模写されています。
だからこそリアリティがあるのでしょう。
こっちまで奥さんを知っているかような錯覚に陥るんですよね。
だからこそ感動はなく虚しさが残ります。それが死別なんですね。
最後までひしひしと伝わる罪悪感。
十字架を背負って生きる覚悟が伝わってきます。
著者のドキュメントに興味を持たれました方、是非ご一読下さい。

 

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